ぶっちー、


アニョハセヨ。

それほどご無沙汰というわけでもない気味のはるんです。

るんるん。


冷蔵庫のたまご専属コーナーの話を「それな!わかる!」と思った俺、主夫の鏡と言っても過言ではないと言ったらそれはまあちょっと過言だけど、スピンオフな話題として「専属コーナーにたまごが2〜3個残っている段階でたまご10個パックを新たに買ってきた」という大人の余裕を感じさせる状況において、専属コーナーにおける古いたまご達(旧住民)と新しいたまご達(新住民)のポジショニング&ゾーニングをどうするか?という話を以前に奥様とした記憶があります。


要は「先に使いたい古いたまご達(旧住民)を手前に置こうね、識別できるような配置でね」というだけの話なんだけど、お察しの通り私は「空いてる場所に適当に置いちゃえ!」とやってしまい、どれが旧住民かわからなくしてしまうわけです(トホホ)。

ちなみに、会社の共有フォルダにおけるファイル管理も同様であるが故に、お目当てのファイルが見つからず他人にも未来の自分にも迷惑をかけることが日常茶飯事です(ハハハ)。


さて、とあるわたしの日曜日(九州某所)。


む?朝?何時?

6時3分?おいおい、もう少し寝かせてくれよチビたち……

まあ起きちゃったものは仕方ない、どうせいつものことだ。

やれやれ、娘1号にフレンチトーストでも作ってやるか。

ん、一緒に作りたい?わかった、一緒に作ろう。

じゃ、洗面所にある踏み台をキッチンに持っておいで。

はいよくできました、じゃ、パンを切って。

そう、手を切らないようにね。

うんうん、いい感じ。

オッケー、じゃ次、たまごやろう。

そうそう、たまご割ったらこのボウルに入れてね。

ん、ちょっと叩く力が弱いね、もう一回叩こう。

あ、それちょっと叩き過ぎ、中から出てきちゃった。

まあいいや、ボウルに入れて、そしたらかき混ぜて。

そうそう、そんな感じ、そんな感じ。

じゃあ牛乳入れて、砂糖もちょっと入れて……ん?

どうした娘2号?そんな高速ハイハイでやって来て。

あ、それ床に落ちてるのゴミだから、食べないで。

ハイ、ボールあげるから、これで遊んでて。

あれ、娘1号?どこ行くの?

え?何?パウパトロール見たい?

いや、あの、フレンチトースト作り途中なんですけど。

あなたが一緒に作りたい言うたから自分のコーヒー淹れるの後回しにしてフレンチトースト作ってたんですけど。

まあいいや、じゃ残りはお父さんがやるから、向こうの部屋でパオパトロール見てて。

ん?あ、娘2号、いつの間にそんなところに!

ほれ、こっちに来なさい、あなたも姉者と一緒にパウパトロールを見るのだ。

抱っこで連れてってやろう……ん?この香ばしい香りは……

おーい、娘1号、君の親愛なる妹のためにオムツとおしり拭きを持ってきておくれ。

え、何?パウパトロール見てるから無理?

あ、そう、じゃパウパトロール消すね。

あ、嫌なの?じゃオムツとおしり拭き持ってきて。

はい、どうも、それでよし。

さて2号、オムツ替えるぞ。

ふう、今日も全くフローラルだぜ……

ん?娘1号、どうした?

え、お母さん?お母さんはまだ寝てるよ。

君の親愛なる妹の夜泣きで夜中に何度も起きてるはずだから、寝かせといてあげような。

しかし、君とお父さんはどうして夜中に全然目が覚めないんだろうね?

お父さんのよく寝る遺伝子が君にも引き継がれたのかね、ハハハ。

さて、フレンチトーストを仕上げるか。

フライパンにバター敷いて、パンを入れてっと。

……てか腹減ったな、俺は何食べよう。

とりあえず卵かけご飯に醤油糀を少し混ぜて、それからこの前名古屋で買った名古屋コーチン風ご飯ダレという何だかよくわからないけど美味なアレを乗せるか、あるいは先週ソウルで買ったキムチの出番か。

あ、その前にコーヒー淹れよっと。

ミルに豆入れて、ガーッ……

ん?娘1号、どうした?

なに?コーヒーガリガリしたい?

わかった、じゃあフタを押さえたら20秒数えてね。

いーち、にーい……もうちょっと早く。

いち!にい!さん!あ、それは早すぎ、けどまあいいや。

はい、20秒たったね、おしまい。

あとはお父さんが……え、なに?

フライパンにバターとパンを入れるの自分でやりたかった?

でもあんた、パウパトロール見るって言って向こう行っちゃったじゃん。

いや、そんな泣かれても困るし、てかそんなことで泣くなし。

あ、今お父さんのことぶったね?

乱暴するならこの家から出ていってもらうよ?

泣いたってダメだよ、この前約束したもんね。

ほら、外に出なさ……ん、どうした娘2号?

ああ!ソファでつかまり立ちに成功したものの元に戻れなくなっているっ!

勇気を出して立ち上がったが最後、地上に降りれなくなっているっ!

ごめん、泣いてるとこ悪いけどちょっと面白いから写真撮らせて、パシャ。

はい、今度から気をつけてね、って言っても無駄だと思うけど。

ん、娘1号?何やってるの?

あ、おい、「大谷翔平の社会学」の帯を折り紙にして遊ぶんじゃない!
お父さんが一生懸命書いた本だぞ!紙ヒコーキにするな!
全く、何度言ったら……あ!娘2号!

それはゴミだってば!食べ物じゃな……


ふう。


話は変わるけど、村上春樹の文章はジャズだよね、ジャズ。

まさに「リズム刻むために並べられた言葉たち」が最初から最後まで並んでいる、そんな感じがします。

ぶっちーが書いたことはもしかすると、ハルキストたちが考える「(村上春樹の文章への)最高の褒め言葉」かもしれないよ?

我々の文章も「リズム刻むために並べられた言葉たち」が結構多いように思うけど、内容(意味)よりもリズム(文体)の方がユニバーサルなコミュニケーションの本質ではないか?と俺は思います。

だって、俺はぶっちーがこのブログにどんな話を書いたかは覚えてなくても、ぶっちーの文章を読んだときの感覚は覚えている(というか身体に残っている)もの。


ところで、ぶっちーがやってみたという16タイプ診断、騙されたと思ってやってみました。

「何となくこっちかな」という回答を適当にしていった結果、ENFP(運動家)タイプと出ました。


まず、ENFPって何の略よ?と思って調べてみたら、

Extraverted, Intuitive, Feeling, and Perceiving

社交的かつ感覚的、感情的ということですね?

まあ確かにそういう一面もあるかな、というか最近そういうモードが強いかな(だから回答もENFP寄りになったのかな)、と思いました。

運動家は奥深い性格の持ち主で、周囲の人と有意義な精神的つながりを持つことを強く望むという特徴もあります。

独特なやり方で、ものすごく内省的になることもあります。他のことに集中するべき時でも、人生の深い意味や目的について、つい考えてしまうのです。「すべてのもの、そして、すべての人はつながっている」 そう信じているので、この“つながり”から得られるわずかな洞察を生きがいにしています。

自立心が強くクリエイティブな運動家は、日常生活に意義や魔法を求めています。

想像力をかき立てられると運動家は夢中になり、その情熱に周囲の人も熱くなるでしょう。他の人を惹きつけるポジティブなエネルギーを発散するので、リーダーや指導者(グル)として周囲に祭り上げられることもあるでしょう。でも最初に強く感じた興奮が冷めると、自制心と一貫性を失ってしまい、以前はとても大事に思っていたプロジェクトへの興味をも失ってしまう場合もあります。

人生において喜びと満足を探し求めることは、浅はかなことではない。これを証明してくれるのが運動家です。“熱心な理想家”から“ダンスフロアで屈託なく楽しんでいる人”に、瞬く間に姿を変える人たちなのです。

なんか「しいたけ占い」と同じ匂いがするんだけど、これを読むと「そうそう、それだよ!俺が大切にしていることは!よくわかってくれたね」と言いたくなってしまうね。

特に「「すべてのもの、そして、すべての人はつながっている」 そう信じているので、この“つながり”から得られるわずかな洞察を生きがいにしています」というのは、そうかもなと思う。


ただ単に血がつながっているとか、SNSでつながっているとか、そういう表層的な話じゃない、もっと本質的な「つながり」とは何か?を求めて、最近は日々生きているような気がします。

それは、このブログをやっていて、ぶっちーとの個人的な関係性について(さらには他者同士の一般的な関係性について)時々ふと考える際にも、頭の中にぼんやりと浮かび上がってくるテーマです。


さて、長崎も梅雨入りし、連日雨です。
愛車(ピンクレッドちゃん)に乗って出かけたい気持ちを抑えて、家にこもって音楽を聴きながらやや内省的な時間を過ごす日々も嫌いじゃない、そんな今日この頃です。



最近のマイヘビーローテーションは、坂本龍一が2017年に発表したアルバム『async』のリードトラック「Andata」を、Electric YouthというカナダのシンセポップデュオがRemixしたもの。
『async』は2014年に中咽頭ガンを患った坂本龍一が、おそらく死を意識しながら自分自身と深く向き合って作り上げたアルバムで、本人が「あまりに好きすぎて、 誰にも聴かせたくない」「18歳ごろの自分とまた繋がった」と語っていたほど完成度の高い作品。
坂本龍一の音楽はそれこそ、俺は18歳くらいの頃によく聴いてたんだけど(少し背伸びをして)、去年3月に彼が他界したのを契機に(多くの人と同様に)聴き直し、改めて「なんて素晴らしい音楽なんだろう」と感動した。
自伝風のエッセイも読んだし、坂本龍一が音楽を手がけた「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」「シェルタリング・スカイ」「レヴェナント: 蘇えりし者」といった一連の映画群も一式見た。



どの映画も好きだったけど、特に
「レヴェナント: 蘇えりし者」は圧倒的な映像美とレオナルド・ディカプリオの演技が凄すぎて、そこに坂本龍一が書き下ろした壮大なメインテーマの旋律が重なると心が震えた。
見ていてとっても疲れる、ハラハラする作品だけど、もし気が向いたらぜひ。

ところで、最近の本当のヘビーローテーションは、娘1号が大好きなYOASOBIの「アイドル」です。
家のリビングで、保育園の送り迎えをする車の中で、もう至るところで聴いています。



この曲はなんていうんだろう、日本特有のサブカルチャーや現代的美意識みたいなものを出発点にしていながら、いや、それ故に、世界に対して広く開かれたユニバーサルな音楽になっているという気がする。
ひと昔前、80年代とか90年代のJ-POPは「洋楽への憧れ」が強くて、主にアメリカの音楽による影響を多分に感じさせたけど、しかし主要マーケット(リスナー層)は日本国内だった。
でも、YOASOBIのように「洋楽への憧れ」を全然感じさせない、というか「ひと昔前の洋楽かぶれのJ-POP」を音楽的ルーツに持つような若い世代のミュージシャンが今、当たり前のようにグローバルな活躍をしているというのは面白い。
時代が変わったといえばそれまでだけど、自分自身が「ひと昔前の洋楽かぶれのJ-POP」を聴いて育った身としては、感慨深いものがあります。



最後は私のイノセント・ギルティーです。
ソウルの空港でお土産を探しているときにこの曲が流れて、テンションが上がってしまう単純で浅はかな男、それが私です。

ふう。

何だかんだ長くなってしまいました。
しかも最後は自分の趣味の話で、すみません(って、大体いつもそうか)。
でも、自分の好きなものを載せていく、というのが、俺にとってはブログの原点なのです。

16タイプ診断が言う通り、俺は「
常生活に意義や魔法を求めて」いるのかもな。
なんてね、かしこ。

2024.06.25

はるん