ぶっちー、


ボンジュール、はるおです。

ご機嫌いかがでしょうか。

先日は会えなくて残念でしたね。

長崎は今日も曇りです。


さて、先週、福岡と東京に行きました。


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先月に続いて訪れた福岡、都会でありながら海と山が身近にあって好きです。

5年前に仕事で栃木に行ったとき、栃木にはネパール人がめちゃ多いという話を聞いて、何でですかね?と現地で外国人の医療サポートをしているNPOの人に聞いたら「ここではどこにいても山が見えるから、故郷を思い出して落ち着くみたいですよ」と言ってたことを思い出しました。

長崎に引っ越してまだ2ヶ月足らずだけど、今、その気持ちがほんの少しだけわかったような気がします。

たとえ都会でも、周囲に山が見えると落ち着く!


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福岡から一転、東京では仕事の都合で外苑前のホテルに泊まりました。

窓から神宮球場が見下ろせる、なかなかオハイソなホテルです。

自腹じゃ絶対に泊まらないけど、会社マネーでヨーロッパからのゲスト15人くらいと一緒に泊まりました。


仕事の一環で「明治記念館での立食パーティー」という、これまたオハイソなイベントに参加したんだけど、そこで知り合ったおばちゃんとの会話。

笑ったときの目尻のシワがとってもイイ感じの素敵なレディー(推定年齢57歳)だったんだけど、どこから来たの?と聞いたら少し難しい顔をして。


「私はイタリアとスペインのハーフだけど、ドイツ生まれでフランス育ち、今はモナコに住んでる。自分がどこから来たのか、それは私にもよくわからない」


なるほど、地球人(非サイヤ人)か。

で、俺がモナコと聞いて連想するキーワードといえば「富裕層」「F1」「地中海」くらいしかないので、聞いてみたの。

モナコでの生活って一体、どんな感じなの?って。

そしたら彼女の答えがまた素敵だった。


「毎日料理して、洗濯して、掃除して、子どもの送り迎えして、働いて、寝る。世界中で皆がしている普通の生活よ。少なくとも私のような庶民はね」


愚問だったぜ、と反省しつつ、妙にグッと来たのでここに書き残しておきたいと思った次第です。


さて今回、おそらく生まれて初めて東京に「出張」したわけですが、東京生まれ東京育ちの俺にとって、これはなかなか新鮮でした。


今回の仕事は、とある国際的スポーツイベントの関係者約80人が集まる会合だったんだけど、おそらく日本人参加者のほぼ全員が東京(もしくはその近郊)に住んで働く人たちで、俺みたいに「地方から参加しました」という人は多分ほとんどいなかった。

日本人では俺一人だけ、海外からのゲストたちと同じように飛行機で東京入りしてホテルに泊まって、彼ら彼女らと同じテーブルを囲んで朝食ビュッフェを食べて、ホテルのロビーで全員集合して皆で会場に向かって……という動きをしていて。

仕事上でも、海外からのゲストと日本人参加者たちの橋渡し的な役割を多少担っていたこともあり、自分が唯一無二の特別なポジションに立っているような気分(錯覚)が味わえました。


今回の仕事で知り合った人や久しぶりに会った人に「今、長崎に住んでリモートワークしてます」と言うと、ほぼ例外なく驚かれたのね。

確かに、たとえば湘南とか山梨とか、電車に乗って日帰りで東京に行けるくらいの場所に住んでいる人は今もう結構多いのではないかと思うけど、九州くらい東京から離れた場所に住んでリモートワークしている人は多分まだ珍しい。

それもフリーランスではなく、東京にオフィスがある会社にフルタイムで雇用されているとなると、なおさら。

俺の場合は「上司がドバイにいる」「お客さん(クライアント)が東京だけでなく日本各地や東アジア各国に点在している」といった事情もあって、リモートワークでも今のところ特に困ることないどころか、むしろ以前よりも生産的に仕事ができているような気がする。

そして、日本の絶対的な一極集中点であり、かつ自分が生まれ育った場所でもある東京と物理的、精神的に距離を置くことによって、物事をより俯瞰的、客観的に見れるような気もする。

これまで当たり前のように自分の身体に染み付いていた東京中心主義を、少し相対化できるというか。


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長崎に移住した、と言うとおそらく「田舎でスローライフ」的なイメージで見られることが多いと思うんだけど、確かに長崎での暮らしはスローな一方で、都会のファストライフもこれまで以上に楽しみたいなと思っていて。

都会はずっといると疲れるけど、たまに遊びに行くとめちゃ楽しい!という。

人に会ったり、美術館に行ったり、夜遊びしたり(ほどほどに)、都会でしかできないことを楽しもう、とこれまで以上に思うようになりました。


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さて、東京ではずっと渋谷近辺に滞在してたんだけど、改めて外国人の多さに驚きましてん。

スクランブル交差点で皆がスマホを掲げて写真や動画を撮影する光景は、まさにChaos!

で、このスクランブル交差点で夢中になって撮影している人たちの姿を撮影しよう、という悪趣味な遊びをふと思いつき、パシャパシャ撮りました。

スマホで写真を撮りまくる観光客の大群こそが、今やスクランブル交差点の風景の欠かせない一部になっているように思います。


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日中のスクランブル交差点もさることながら、夜の街はより一層外国人で溢れ返っていて、センター街やドンキ前、円山町の飲み屋街なんかはもう、見るからにハメを外したいモードの外国人だらけだったよね。

福岡もそうだけど、これだけ外国人が多いとカフェもラーメン屋も飲み屋もクラブも、英語メニューは当然としてグローバル対応せざるを得ないわけで。

中洲の屋台でラーメン作ってる20歳くらいの兄ちゃんたち、めちゃめちゃグローバル(いや、グローカルか)な仕事してる!と思ったよ。

それも単に英語が喋れれば良い、ってわけじゃなくて、なるべく外国人でも入りやすい雰囲気を演出して、ウザくない程度の積極性を持って話しかけて……という、極めて高度なコミュニケーションスキルが求められるような。

日常的に多くの外国人客を相手にしている彼ら彼女らは、ドメドメな日本企業で働くサラリーマンの大半よりも遥かに「グローバル人材」と言えるかもしれないね。

(そもそも中洲のラーメン屋で働く兄ちゃんたち自身の多くが外国人なんだけど)


10代の頃から通い詰めた渋谷の街に今、これだけ外国人が溢れているのを見ると、東京がいよいよ真のグローバルシティになったようにも思えて感慨深いけど、これが果たして喜ばしいことなのかは正直よくわからない。

多くの外国人観光客にとって今、日本は「安く遊べる国」なのであって、テレビやネットのニュースがよく紹介する「日本を愛する外国人」よりも、明らかに「日本をナメている外国人」の方が目につく。

たとえば夜の道玄坂で、コンビニの前で缶ビールを飲んだくれてタバコをポイ捨てして、その辺を歩いている女の子を適当にナンパしている欧米人の若者とか。

ひと昔前のプーケット島みたいに、ここでは何をしてもOK!ハメを外してドンチャン騒ぎOK!というような場所になりつつあるように感じた。

近年の温暖化と円安によって日本が東南アジア化している!ように思います。


ちなみに、同じホテルに泊まっていたスコットランド出身の同僚は「私は山が好き」と言って、仕事を片付けた後はロマンスカーに乗って箱根に行きました。

「週末の箱根は渋谷よりも混んでるかもよ?」って警告しておいたけどね!


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渋谷の喧騒に比べると、海と山に囲まれた長崎での暮らしは何とも平穏でスローです。

ずっとこれだけでは多分退屈しちゃうけど、生活拠点としてはすごく良いんだろうな、と改めて思いました。

ちなみに来週は京都、大阪、神戸、新潟、名古屋に行く予定です。
別にノマドではないですが、やや多動気味な日々を取り戻しつつあります。


それでは、see you next time!


2024.05.30

寝そうで寝ない娘2号に太ももを噛みつかれながら、自宅の寝室にて