ぶっちー、
こんにちは。
お久しぶりです。
元気ですか?
元気ですか?
こちとら6ヶ月の育休期間を終え、仕事復帰しました。
育休中、物書きとしてのメジャーデビューが決まり、育児の合間にコツコツと原稿を書いていました。
4月下旬に全国の書店で&電子書籍版を発売予定です。
乞うご期待!
さて、最近は、久しぶりに色んな音楽をじっくり聴いています。
集中的に執筆をしながら改めて思ったのは、自分にとって文章を書くという作業は、音楽をつくる作業に感覚がかなり近いのだろう、ということ。
一冊の本を書くという作業は、一枚のアルバムを作るような感じ。
最初に断片的なアイデアありきで書き始めて、流れるように一章書き上げたら文章全体の構成と細かな表現を整えるエディティング&マスタリングを施して、そんな感じでいくつかの章ができたら章の順番(曲順)を並べ替えて、自分の世界観や伝えたいことが最も表現できるようにパッケージングする、というような。
ジャミロクワイの『スペースカウボーイの逆襲』みたいな文章を書きたい、あるいはマイケル・ジャクソンの『スリラー』みたいな作品をつくりたい、というような思いがきっと、今も昔も心のどこかにあるんだと思います。
そんなわけで最近、自分の中の音楽的モードを高めるためにも色んな音楽を聴いているんだけど、最近のお気に入りをいくつか紹介したいと思います。
いや、ぶっちーは興味ないかもしれないけど、他に書く場所がなくってさ。
許せよ!
音楽をアルバム単位ではなく曲単位、あるいはフレーズ単位で聴く時代になって久しいけど、CD全盛期にポップミュージックを聴き始めた人間としてはやはり、総合的な世界観を提示するアルバムというパッケージが今も変わらず好きです。
で、最近のマイベストアルバムが、The Weekndの『DAWN FM』。
2022年に発表されたこの作品、アルバム丸ごと一本のミュージックビデオになっているんだけど、あまりに素晴らしくて何度も見て、何度も聴いています。
宇野維正さんという音楽ジャーナリストが素晴らしい評論をしているけど(https://x.gd/JHwKn)、素人リスナーとして個人的な感想を述べると、音楽的表現はもちろんながら歌詞がすごくいい。
刹那的なセックスとドラッグの香りを随所で漂わせながら、破滅的な恋愛や失恋について結構女々しく歌っている曲が多いんだけど、その圧倒的な歌唱力と美声も相まって、聴いていて胸が張り裂けそうになる。
痛々しくも美しい、というか。
The Weekndこと、Abel Makkonen Tesfayeの生い立ちをWikipediaから引用します。
1990年2月16日、カナダのトロントで生まれ、トロント東部のスカーバロー地区で育った[4][5]。両親はともに80年代後半にエチオピアから移住した移民である[4][6][7]。父と母は年中働きに出ていたため、5歳になるまでは祖母に育てられ、英語は話せずエチオピアの公用語であるアムハラ語を話していた[8][9]。その後両親が別れ、母と祖母に引き取られた[9]。この頃からエチオピア正教会の礼拝に出席するようになった[7][10]。ザ・ウィークエンドは自身の青年時代を、映画『KIDS/キッズ』の物語からHIVの要素を除いたものだと表現している。この映画は10代の若者がセックスや薬物乱用に堕ちていくというもので、ザ・ウィークエンド自身も11歳で大麻を吸い始め、その後より強力な薬物を摂取するようになった。様々な薬物に手を出すため万引きも頻繁にしており、ザ・ウィークエンドはこのときの状況を「何でもあり」だったと語っている[4][11]。荒れた青年時代だったが、大の映画好きの一面もあり、映画学校に通うことを望んでいた時期もあった。一方で音楽に関しては、幼少時から常に歌っていたが、自分に音楽の才能があるとは感じていなかったという[12]。スカーバローにある高校に通ったが、17歳のときに中退[13]。のちに自身のクリエイティブ・ディレクターとなるラ・マー・テイラーと共に、一台のバンでトロントのパークデール地区に引っ越した[4][14]。家を出たあとは大麻を売りつつ友人2人と1部屋で生活を送るも、部屋を追い出されたため複数の女性の家を転々とする生活を送った。その後アメリカンアパレルで働き始め、同時に曲の執筆やレコーディングを始める。最初は他の人のために曲を作っていたが、買い手がいないときは自分の曲を書くようになった[4]。ステージ名の「The Weeknd」は家を出たのが週末だったことに由来し、スペルから"e"が抜けているのは同名のカナダのバンド(The Weekend)がすでに存在したためである[15]。
彼の音楽には明らかに、彼の幼少期からのパーソナルな体験が色濃く反映されていて、それ故にただのポップでオシャレな音楽ではなく、ドロドロした感情や心身の痛みが音楽を通じて吐き出されているという感じがすごくする。
でも、それが世界的にメガヒットしているというのは、そんなパーソナルな話というのが実は誰の胸にも突き刺さる話だからなんだと思う。
新しい音楽的表現とナラティブ性の高さをハイレベルに両立した、ポップミュージックの歴史的傑作ではないかと個人的に思います。
パーソナルな話こそがメガヒットになるんだ!という話は、このブログを始めたばかりの頃にも書いたけど(https://x.gd/AoXKa)、今はますますそういう時代になっているんじゃないだろうか?
『DAWN FM』と並ぶ最近のマイベストアルバムは、同じく2022年に発表されたテイラー・スウィフトの『Midnight』。
今年のグラミー賞でベスト・アルバムに輝いた作品なので、マイベストどころか世界のベスト・アルバムなんだけど。
The Weekndの音楽はマイケル・ジャクソンの影響をモロに受けているけど、では21世紀のマイケル・ジャクソンは誰か?と言ったら、個人的にはテイラー・スウィフト以外に考えられない。
『TIME』が選ぶ2023年の”Person of The Year”にも輝いた彼女の特集記事があったけど(https://x.gd/coIcp)、かなり読み応えがあった。
この記事に書かれていた話のひとつが、テイラーは素晴らしいミュージシャンであると同時に素晴らしい"Stroyteller"なんだ、ということ。
The Weeknd以上にパーソナルな話を詰め込んだ(主に元カレたちについて歌った)曲の数々はもちろん、メディアで語る言葉やSNSを通じて、もはや現実と虚構の境目がよくわからなくなるような物語を紡いでいくのが、そしてそこにファンを巻き込んでいくのが天才的に上手い。
世界中にSwhifties”と呼ばれる熱狂的ファンがいて、先日の東京ドーム公演も4日間20万人を動員、インスタのフォロワー数は3億人、ツアーで訪問する都市の地域経済やアメリカの大統領選にも影響を与える存在…
ペンシルベニアとテネシーという田舎町で裕福なクリスチャン家庭に生まれ育ち、デビュー当時はカントリー・ミュージシャンだったテイラーは”America’s Sweetheart(アメリカの恋人)”とも称されているけど、この話から俺が連想したのが大谷翔平。
メジャーリーグ通で知られる石橋貴明が、大谷を「日本の息子」と表現していて、言い当て妙だ!と思った。
岩手の田舎町出身で、でも育ちが良くて、今や世界的なスーパースターという大谷が持つアイコン性は、テイラーにも通ずるところがあるような。
二人とも長身(大谷194センチ、テイラー180センチ)でスタイル抜群、かつイケメン&美女だしね。
岩手の田舎町出身で、でも育ちが良くて、今や世界的なスーパースターという大谷が持つアイコン性は、テイラーにも通ずるところがあるような。
二人とも長身(大谷194センチ、テイラー180センチ)でスタイル抜群、かつイケメン&美女だしね。
テイラー・スウィフトとは対照的だけど、ここ数年よく聴いているビリー・アイリッシュ。
21世紀生まれ、LA出身、ダボダボの奇抜なファッション、クイア。
そうしたバックグラウンドを全然知らずに、初めて"bad guy"を聴いた時は衝撃的だった。
こんなにダークでミニマルで、かつキャッチーな曲があるのかと。
新しい時代が来た!という感じがした。
「水曜日のカンパネラ」が出てきたくらいの頃から、日本の音楽がどんどんエッジィで面白くなってきたように感じているんだけど、Adoも初めて聴いたときに圧倒された。
日本の音楽シーンは完全にガラパゴス的な発展を遂げているけど、それが今世界で局所的にでもヒットしているというのは誇って良いことなんじゃないか。
世界的なトレンドやグローバルスタンダードとはかけ離れているけど、それ故に日本の音楽は面白い。
今や世界を席巻する日本のシティポップ!
先述した水曜日のカンパネラから、ぶっちーも好きそうな一曲。
ただひたすら「ダジャレ」だけに走った社会性もメッセージ性もゼロの歌詞が、むしろ強烈な社会性とメッセージ性を帯びているような気さえする。
「世田谷宮殿」ってオイ、天才かよ。
実家から車でICUに行くときに給田、よく通ってたなあ…
実家から車でICUに行くときに給田、よく通ってたなあ…
今更ながら、YOASOBI。
これを聴いて、中田ヤスタカが完全に「前時代の人」になったんだなあ、と思いました。
CAPSULEもPerfumeも好きだけど、今でも。
説明不要!カッコいい!カワイイ!ギルティ・プレジャー!
…なんだけど、アメリカのレジェンド的な音楽プロデューサー、ナイル・ロジャースがギターで参加していたり、音楽的にも決して馬鹿にできないクオリティ。
この曲だけじゃなくてアルバム全体の世界観、完成度の高さも特筆もの。
集中して執筆したいとき、ゾーンに入りたいときはこれをひたすら垂れ流しています。
チル&リラクシング。
ちょっとハイな気分でいきたいときは、こっち。
苦痛を伴うエクセル作業とかやるときは、これです。
ちょっとしたドーピングね。
他にも紹介したい音楽は色々あるけど、ひとまずこんなところで。
村上春樹は小説で「ジャズ」を表現していると思うけど、自分の場合はポップミュージックこそが表現のルーツにあるような気がします。
思春期に自分が一番影響を受けたのは、ポップミュージックだったと思うから。
ちなみに人生で初めて買ったCDは確か「ポケモン言えるかな」です。
さっき調べたらポケモンって今や1025匹もいるらしい、ってどうでもいいね。
では、ララバイ。
2024.02.13
はるん
ちょっとしたドーピングね。
他にも紹介したい音楽は色々あるけど、ひとまずこんなところで。
村上春樹は小説で「ジャズ」を表現していると思うけど、自分の場合はポップミュージックこそが表現のルーツにあるような気がします。
思春期に自分が一番影響を受けたのは、ポップミュージックだったと思うから。
ちなみに人生で初めて買ったCDは確か「ポケモン言えるかな」です。
さっき調べたらポケモンって今や1025匹もいるらしい、ってどうでもいいね。
では、ララバイ。
2024.02.13
はるん
コメント