ぶっちー、

やっほーい。
久しぶりのブログ更新です。
2023年初投稿。

「CCぶっちー」と「日本とスペインの子育て」では色々書いてるけど、久しぶりにブログも書きたいなと思ってね。
あっちがクローズドなジャムセッションだとしたら、こっちは公開セッションみたいな感じで、あるいは路上ライブみたいな感じで、もしくは思いつきで作ったデモ音源を発表していくような感じで、気ままに書いていきたいなと思います。

さて、何を書こうかな。
とりあえず近況から書いていこう。

ぶっちー、今年も高校野球(センバツ)は観てますか?
俺はWBC、日本代表チーム(侍ジャパン)の全試合をテレビで観ました。
ここまでガッツリ観たのは、自分が記憶している限り、2006年の第1回大会以来。
当時は大学1年生が終わった春休み、深大寺のボロアパート(懐かしいでしょ?)で、ひとり興奮しながら観てた。
あのときは「日本が、メジャーリーガー揃いのアメリカとここまで互角に戦えるんだ!」って感動したけど、今や大谷やらダルビッシュやら、もう普通に日本強すぎやん、ってレベル。
僅か17年でここまで変わったんだな、と思いつつ、でも今回も日本代表にメジャーリーガーは4人しかいなかったし、メジャーへの人材流出は意外と進んでいないよな、とも思ったり。
それは日本が閉鎖的な社会主義国家だからで、日本球界が鎖国同然だからだ、みたいな考察を、昨夏より誠意執筆中の『大谷翔平の社会学』にシコシコ書いてる。
4月中には書き上げて出版したいな、と思ってるけど、今年の初めにはWBC開幕前に出版したいな、って思ってたから、いつになることやら。
まあ締切があるわけじゃないし、焦らず、自分的にベストなタイミングで出せるように書いていこうと思います(知るかよ)。

最近のマイブームは、映画を観ることと、紙の写真集を買って読む(眺める)こと。
こう書くと、文化人を気取ってるみたいだけど、多分そう。
文学や音楽も含めて、今からでも優れた芸術にもっと触れて、人間として豊かにならないとな、って最近思う。
もちろん、仕事も子育ても睡眠も不毛な日々も、人間として豊かになることに貢献すると思うけどね。

映画は、昔の名作から最近の話題作まで、気になったものを気ままに観てる。
『プリティ・ウーマン』とか『ノッティングヒルの恋人』とか、なぜ今さら?みたいな作品を結構観てる。
ぶっちーが話してた(書いてた)『グリーンブック』も観たよ。
色彩が綺麗だったし、久しぶりにアメリカに行きたくなった。

これは現代病だと思うんだけど、映画を観る2時間ってやたら長く感じる。
執筆や、自分がメインで話すオンライン会議の2時間はあっという間に感じるんだけど、映画を観る2時間は長い。
これは、ただ画面の前に座って、話すことも書くこともせず、完全に受身な状態で、作り手が設計した時間に身を委ねる、ということに忍耐力が必要になっちゃってるんだと思う。
自分が何かしらアクションを起こすインタラクティブなコミュニケーションに身体が慣れすぎちゃってるというか。
そういう意味では、娘と過ごす時間は良いトレーニングになっているかもしれない。
インタラクティブではあるけど、歩くスピードも食事の時間もパズルを解くペースも、基本的には娘に合わせるからね。
「遅えよ!」って思うときもあるんだけど、段々と「まあいいか」と思えるようになってきた気がする。
人生、生き急いでもそんなにいいことないからね、きっと。

写真集は、ハードカバーでもソフトカバーでもいいんだけど、とにかく紙の写真集を買って読んでる。
自分自身が写真を撮るようになってから興味を持ったことだけど、写真集って高いのね(値段が)。
ものにもよるけど、軽く一冊数千円はするし、中古でも値崩れしないどころか、プレミア価格がついてるものも結構ある。
Amazonかメルカリでなるべく安いものを探して買ってるんだけど、市場価値の高い作品は下手すると買い値よりも高く売れるから、これは消費ではなく投資であり、写真集は現金に交換可能な資産なのだ!って最近思ってる。
これがエスカレートすると欧米のアート市場になるのかしらん、とか思ったり。
高値がついている作品はそれだけで価値があるように思えてくるし、アートの価値って何なんだろうな。
ちなみに今愛用してるカメラとレンズもメルカリで中古品を買ったけど(カメラ代は花子さんと折半しました)、カメラは昨今の資材不足により新規生産中止になったらしく、もし数年後にメルカリで売却したら買い値より高く売れるかもわからない。
カメラも消費財ではなく資産です、というのを今後、それなりに高価なカメラを買うときの言い訳にしようと思います。

写真集の話に戻ると、最近読んだ作品のひとつに、1960年頃にニューヨークで活躍したソール・ライターという写真家の本があって、その本には彼が撮ったストリートフォトの数々と共に、彼が生前に残した言葉が散りばめられているのね。
個人的にグッとくるフレーズがいくつかあったので、ここにアーカイブしておきます。
(写真とセットじゃないとグッとこないかもしれないけど、言葉だけ載せておきます)

The secret of happiness is for nothing to happen 
幸せの秘訣は、何も起こらないことだ。
There is a tremendous advantage of being unimportant 
取るに足らない存在でいることには、はかりしれない利点がある
I take photographs in my neighborhood.
I think that mysterious things happen in familiar places.
We don’t always need to run to the end of the world.
私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。
神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。
なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。
I have a great respect for people who do nothing 
私が大きな敬意を払うのは、何もしていない人たちだ
Photographs are often treated as important moments but really they are little fragments and souvenirs of an unfinished world
写真はしばしば重要な瞬間を切り取るものとして扱われたりするが、本当は終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ。
I simply looked at the world, not really prepared for anything.
私はかまえることなく世界をただ見つめただけだ。

素敵でしょう?

私事で恐縮ですが(このブログ、私事しかないよね?)、2人目が生まれる予定の今年8月頃から、1年くらい育休取ろうかなって思ってます。
え、1年も仕事休んで、毎日家事と育児だけするの?大丈夫?鬱にならない?って最初思ったんだけど、段々と「まあいいか」と思えるようになってきたどころか最近むしろ「めっちゃいいじゃん」と思えてきて、自分が担当しているプロジェクトを同僚たちにバラ撒くようにして引き継ぎするのが今から楽しみという。
もちろん家事と育児が第一だけど、もし時間に余裕があれば、ちょっとここらで本腰入れて、集中して執筆活動に取り組んでみたいな、とも思っている。
いや、たぶん時間に余裕がなくてもやるし、花子さんからは「そんな暇があったら掃除機かけて?」って言われるんだろうけどな。

幸せの秘訣は「何も起こらないこと」で、取るに足らない存在でいることにははかりしれない利点があって、何もしていない人たちが敬意を払われる。
簡単そうで難しい、この世の道理。

2023.3.30
はる