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ぶっちー、

こんばんは。
今日も暑いね。

先日は釣りに連れて行ってくれてありがとう。
ぶっちーのやーんぴランキング、拝読しました。


>第3位 某外資系金融機関インターン 
>21歳のわたしは、労働するということを労働としか捉えられず


俺、30歳の今もそうだよ。笑
働くということが、今も昔も苦手。
本当に困ったものです。

インターンといえば俺、大学卒業前に1ヶ月ニューヨーク行って、
スポーツマーケティング会社を起業した人のオフィスでインターンさせてもらったんだけど、
今振り返るとその経験はすごく良かったな。

マンハッタン中心部のビル16階に、彼の小さなオフィスはあったんだけど、
まずは朝着いたら、彼と俺の2人分のコーヒーを淹れるのが1日の最初の仕事で笑、
それから午前中は翻訳して、お昼は近所のキューバ料理屋でサンドウィッチとか買って食べて、
午後は調べものしたり資料作ったりして、夜7時くらいには会社出て、
地下鉄に乗って当時借りてたブルックリンのアパートに帰宅し、近所の中華料理屋で毎日安い炒飯を食べる、という日々を送っていた。笑

日本から来た大学生の視察ツアーにアテンドしたり、NBAチームの営業マンに会って話を聞いたり(ついでにVIPルームで観戦したり)、
インターンの分際で、なかなか貴重な経験もさせてもらったよ。
当時の俺は学生気分が抜けなくて(今もか)、全然仕事できなくてこっぴどく怒られたんだけど、
あの経験がなかったらメジャーリーグの仕事もしてなかっただろうし、とても感謝してる。

その後もニューヨーク行く度に彼には連絡して、ご飯連れて行ってもらったりしているんだけど、
前にプエルトリコ行った帰りに、プエルトリコのコーヒー豆をお土産に持って行ったら、めっちゃ喜んでくれて嬉しかった。
1ヶ月間、毎朝同じコーヒーを飲んだ男同士の絆を感じた。笑

俺も日本のIT企業で日給1万円のクソみたいなインターン(という名の奴隷労働)に参加したりもしたけど(当然の即リタイア)、
ニューヨークでの無給インターンの方が遥かに得るものがあったよ。
「目先の金よりも経験を買え」の原点ココかもしれない。


>第2位 数学の教職
>「お前には、わからん子の気持ちがわからん」


「お前には、わからん子の気持ちがわからん」か。
俺は今、10年前に戻ってその先生に言いたい。

お前には「お前には、わからん子の気持ちがわからん」て言われる子の気持ちがわからん!

ふぅ、スッキリしたぜ。

しかし、その先生のロジックでいくと、
「わからん子の気持ちがわかる」人が教職に向いている、ということだよね。
本当だろうか?

俺の高校時代、現代文のK先生という人がいて、彼は映画オタクだったんだけど、
新学期のはじめに小津安二郎の映画を見せて、1学期間かけてその映画についてレポートを書かせるような先生だったのね。
文科相カリキュラム、ガン無視。笑

彼は自称「スーパー読解」という技を持っていて、それを俺たち生徒に伝授してくれようとしてたんだけど、
「この映画のこのシーンには一体どんなメタメッセージが込められて、その伏線になったシーンが……」みたいな話を延々とするわけ。
あんた、その映画めっちゃ好きなだけやん!みないな。笑
小津安二郎だけじゃなくて、ブレードランナーとかも見たな。

俺は当時、映画の内容も先生が言ってることも正直よくわかんなかったけど、
でも、彼が必死に何かを伝えようとしている、というのは高校生ながらに感じたし、
何より、自分が好きな映画について語る彼がとても楽しそうだったんだよね。
「俺はこの映画が大好きなんだ、お前らも気に入るはずだ」っていう。笑

今思うと、彼は俺たち生徒の潜在的な知的欲求というか、知性を信頼してくれてたんじゃないかという気がする。
俺たちが高校生だからと言って、必要以上に俺たちのレベルに合わせることをしなかった。

ちなみにK先生は開成に来る前、確か北海道かどこかの底辺公立高校にいたらしくて、
そこでは校内の廊下に普通にウンコ落ちてた、って言ってた。笑

確かに「わからん子の気持ちがわかる」のも大事なことかもしれないけどさ、
でも、流石に学校の廊下でウンコする奴の気持ちなんてわかんないじゃん。笑
そうでなくても、誰かの気持ちが100%わかるなんてことはあり得ないわけだから、
教師には「わからん子の気持ちがわかる」以上に大事なことがあると思うんだよね。
たとえば「自分が好きなことについて、心から楽しそうに語れる」とかさ。
これは無論、教師に限った話じゃないとも思うけどね。


>第1位 …
>大学3年の時にふたつとも起きてるのね。
 

大学3年のときって、今思うと結構ターニングポイント的な時期だったのかもな。

俺はまだインターンとか全然やる気が起きず、かと言って勉学に励んでいたわけでもなく、
夏はカリフォルニアに行き、冬はハヤトを訪ねてイギリスに行き、
あとは毎日、もりおくんと朝までウイイレしてた。笑
あのウイイレ地獄の日々でたぶん俺もちょっとおかしくなって、授業は行けないデートも行けない、
寝ても覚めてもウイイレという、廃人の極みモードが覚醒してしまった。
思えばあの頃から少しずつ、俺の人生もおかしくなっていったような気がする。
もりおくんのせいだ、間違いない。
と、自分がダメなのを他人のせいにするという悪しき習性を身につけてしまったのも、この頃かもしれない。
本当に困ったものです。

ところで先日、妹が2年ぶりに日本に帰ってきました。

パリの大学院を卒業して、先月からアルジェリアで働きはじめたんだって。
フランス語はもう、フランス人たちと模擬国連ディベートできるくらいのレベルらしい(すげえ)。
俺は早速影響を受けて、Kindleでスペイン語の入門書をダウンロードしたのであります。

ちなみに妹が住んでる首都アルジェはアフリカ最北端の街で、妹の新居はなんと「地中海ビュー」らしい。
アルジェリアは招待者がいないと日本人は入国できないらしいから、ダメ兄貴の特権で遊びに行こっと。

では、ブエノスノーチェス!

2017.08.09
ハル